岩手の代表的なスポット小岩井農場
岩手山の裾野に広がっている小岩井(こいわい)農場は、岩手郡雫石町にあり、敷地面積が約3000ヘクタールもあります。
創業は明治24年で、120年以上の歴史を有しています。
「小岩井」とは、最初に創業をした三人の名字の頭文字を一つずつ取って名づけられました。
日本で最も大きな規模を誇っており、牛や馬などの飼育を行っている他、観光客向けの施設や、遊具、アスレチック、レストランなども充実しており、1日中滞在しても飽きることがありません。
岩手を観光する際には、必ず訪れたい観光スポットのひとつです。
小岩井農場へのアクセス
小岩井農場は、岩手県の中心、盛岡市からおおよそ12キロほど離れた場所にあります。
東北新幹線で行く場合は、JR盛岡駅で下車し、盛岡駅西口にあるバスターミナルから発着している路線バスを利用します。
駅からはおおよそ35分ほどかかります。
空路を利用する場合は、いわて花巻空港が最寄りの空港となります。直接乗り入れる路線バスは現在のところ運行されていませんので、いったん盛岡駅行きの高速バスに乗車する必要があります。
もしくは、事前に予約をしておくと、乗合タクシーを利用することもできます。
自家用車、レンタカーを利用する場合には、東北自動車道の盛岡インターチェンジで下車をします。
盛岡インターチェンジからは、国道46号を秋田方面に約15分ほど走ると到着します。
子ども連れにおすすめの「まきば園」
一般に開放されているのは、「まきば園」と呼ばれる観光エリアです。
羊が3000頭も放牧されていて、牧羊犬による羊のショーを見たり、馬に乗る体験や、トロ馬車と呼ばれる、大きな馬車に乗って、農場をゆっくり回ることもできます。
さらに、アーチェリーやアスレチックといった、スポーツ施設などでたっぷり遊べます。
牛が飼育されている牛舎の見学や、牛乳などを生産している工場の見学を行ったり、周囲の自然を観察するネイチャーウォークなど、最近話題となっている体験型のプログラムも多く用意されていいます。
牧場で採れた新鮮な牛乳、そして牛乳を使ったソフトクリームやチーズなどの乳製品が味わえる他にも、レストランではジンギスカンを味わうこともできます。
自然や、動物との触れ合いができることから、特に子ども連れにおすすめです。
宮沢賢治も愛した小岩井農場
小岩井敷地の中には、歴史を感じさせる、趣のある木造の建物が並んでいます。
明治時代から昭和のはじめごろにかけて建てられたものが多く、本部事務所や倉庫、牛舎などが国の有形文化財に登録されています。
そして、これらの施設は、現在も牧場の施設として実際に使われています。
岩手を代表する童話作家である宮沢賢治は、この小岩井牧場の風景を好んでいたことが知られており、著書の中でもたびたび登場しています。
宮沢賢治ファンなら、一度は訪ねてみたいスポットです。