菜食主義者のためのお祭り ベジタリアンフェスティバル
タイのプーケットを中心に、1825年頃からその起源があると言われているのが、ベジタリアンフェスティバルです。
その名の通り、菜食主義者による、菜食主義者のためのお祭りとされており、190年もの伝統ある歴史があるお祭りとして知られています。
そんなベジタリアンフェスティバルですが、ただ参加者が野菜を食べるというお祭りではなく、全域で菜食主義傾向がスタートします。
お祭りを開催している9日間は、レストランやスーパーなどの飲食店、外食産業においてすべて、肉と魚の提供が行われず、ベジタリアンのための料理のみが提供されます。
太陽暦である9月9日から行われ、心身ともに清める目的で行われるこちらのお祭り期間中は、黄色い旗が至る所に立ち並びますが、それが菜食主義の証。
菜食のメニューを提供していますという証として、ほとんどのお店で、肉と魚の提供が行われなくなるのです。
タイに住んでる中華系の人々を中心に行われるこちらのお祭りでは、野菜だけではなく、豆腐類などは食べても問題ありません。
ベジタリアンが食べても大丈夫な食材の実を利用し、生き物の命を取らずに生活する、ベジタリアンの日々が続くといえるでしょう。
意外と美味しく耐えられる ベジタリアンフェスティバル
日ごろはお肉やお魚を食べ続けている日本人によって、突然菜食主義になることは辛いかもしれませんが、数日間であれば、決してそんなことはないと感じる方が多いでしょう。
野菜のみではなく、豆腐や湯葉など、お肉に見立てたベジタリアン向け料理をたっぷりと食べることが出来るため、健康に良く、ヘルシーで良いと感じている方は少なくありません。
女性を中心に人気が高く、初めてベジタリアンフェスティバルに参加した方でも、案外あっさりと乗り切ることが出来たと感じる方が多いでしょう。
ただ、普段お肉を食べないと元気が出ないような生活を送っている方が、突然参加したら身が持ちません。
ちょっと離れれば、フェスティバルを行っていない地域で、お肉とお魚を普通に食べることが出来ますので、万が一の際にはそういったお店探しをしてみましょう。
修行で苦行を与える人達に衝撃
プーケットでは期間中、町中に修行僧があふれかえり、修行僧による苦行のパフォーマンスが行われます。
火のついた炭の上をはだしで歩く、刃の梯子を上るなど、想像するだけで痛々しい苦行を自らに課して、修行を行っているのです。
見ているこちらが痛くなる光景ですが、本人たちは修行をして心身ともに鍛えているため、全く痛みを感じず、苦行どころか、修行にすら感じてない方がほとんどといわれているでしょう。